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日記


by bonyparts

引越しのお知らせ

引越ししました。今度はjugemさんにしました。さようならexciteブログと。


# by bonyparts | 2006-10-25 15:39 | 日記

『パイの物語』を読んだ

パイの物語』を読んだ。僕は閉じられた世界でのサバイバルに弱い。そんな本があると知って飛びついて読んでしまった。期待以上だった。16歳の少年パイが船の沈没に遭遇する。救命ボートに一緒に乗ったのは、骨折したシマウマ、オレンジジュースという名のオラウータン、ハイエナそしてリチャードパーカーという名のトラだった。少年は漂流227日後に助かる。作者が当時の事を本人に取材して話は進む。


物語は3部構成になっている。第1部は冒険に出かける準備のように、船に乗るまでの生い立ちを丁寧に出していく。動物園の息子がどうして船に乗るのか。どんな行動をしてきたのか。しっかり抑える。また、舞台が動物園なので動物について教えてもらう。ここで教えてもらったのに自分の甘さに嫌になる。おとぎ話とは違い、少年と動物達は旅の仲間にはならない。どこまでも人と動物達だ。動物達と一括りするべきかさえ悩むほどだ。そうそう、第2部の漂流に入ってすぐにウミガメが出てくる。あの時も自分の甘さが嫌になった。人を恐れないウミガメが少年に近づく。僕はこのウミガメが孤独を紛らわせるのかと勘違いした。パイ少年は食べる。兎に角、口に入るものは入れてみる。ベジタリアンだった彼も漂流するにつれ、何もかも口に入れてみる。彼の世界は口に入れられる物と入れられない物に分けたようにさえ感じる。長い漂流だが、ここからは一気に読んでしまう。第2部を読むときは時間を十分に確保しておいた方がいい。


そして第3部に入る。助かった直後の彼に日本人2人が事故調査に来る。彼らはその調査中のやり取りを録音していた。第3部はその録音したテープ書き起こした文章になっている。第3部を読むにつれ、受け入れることを考える。いろいろな人がいろいろな話を受け入れている。ある人が十字架につけられて処刑された。その後、その人が復活した話を受け入れている人もいる。世界は一握りの人達の陰謀で動いているという話を受け入れている人もいるだろう。その人達にそれは真実じゃないと言っても意味がない。その話が真実とか作り物とか嘘とかということと、人がその話を受け入れるのはあまり関係がない。


例えば、僕の昨日の出来事を僕の受け取ったままに伝えることは出来ない。『パーマン』のコピーロボットと主人公がおでこをあてて、記憶を共有するようにはいかない。だから、僕らは会話したり書いたり描いたり動作などの様々な方法を使って、なんとか伝えようとする。その時に伝える側も全てを伝えないし、伝えられない。また、受け手がどう思い描くか分からない。実際の事を言葉に置き換えた時に削ぎ落とされるものを、受け手が言葉から復元出来ない。もはや、真実なんて伝えられない。全てが間違っている。ならば、どんな理由で話を受け入れるのか?パイは陸に着いたときに何で泣いたのか?あぁ、自分の甘さに嫌になる。


読書後、彼が語らなかった事を考えてしまう。救命ボートに積んであった、あの道具は使ったのかとか些細な事からどんどん流されていく。自分の子供さえ紹介しない彼だ、きっと語らないことは膨大だろう。思い返すと発見(本当は勘違い)をして楽しい。例えば、パイの本当の名はピシンという。この名でピシング(おしっこをする)とおちょくられ、自らパイ(円周率)と名乗る。排泄物という余るものからパイという割り切れないものに自分で変わる。そして、パイという名は周りに受け入れられる。この出来事に意味がありそうだと思うだけで楽しい。2つの名の自分がいると考えても楽しくなる。


兎に角、この本は再び読むだろう。もしかしたら何度も読むかも。そんな本だ。


# by bonyparts | 2006-10-19 04:13 |

新潟の仏像展に行ってきた。とはいえ、仏像に強い関心があるわけではない。仏像関係の本だって、いとうせいこうとみうらじゅんの『見仏記』シリーズ(画像は佐渡にも行く仏友篇)を珍道中ぐらいの気分で読んだぐらいだ。時間もあり、軽い気持ちで行っていた。みうらじゅんのように、仏像をヒーロー・怪獣やアイドルと同じような目線で観れたらいいなと思いながら館内に入った。


いや~面白かった。特別展は撮影禁止だったり、資料やメモを取ってなかったの悔やまれる。ネットで検索すれば簡単に観れると思ったのが甘かった。特に初めて知った十二神将立像が良かった。この十二神将立像というのは面白い。各仏像の頭に干支が乗っかっている。前頭葉の真ん中にチョロQを置いたように、干支が乗っている。この仏像が観ていると微笑んでしまう。この仏像を読んでいるみなさんに見せたい。だけど、検索しても似ているのが見つからない。鎌倉時代以降のような筋肉がガッチリある十二神将立像なら引っかかるけど全然違う。この特別展の十二神将立像は平安時代作られたそうで、筋肉はなく身体はまったく緊張していない。自然体だ。そして、お顔が表情豊か。単純に喜怒哀楽で表せない。良い顔をしている。仏像によくある目が開いているのか分からない無表情とは違う。生き生きしている。そして、頭の上にチョロQのようにデフォルメされた干支がいる。でも表情はない。チョロQも車だから表情はないけど、形によって愛くるしいように、この干支が実に愛くるしい。パッと見ゴブリンに見える表情豊かな十二神将立像とチョロQのような無表情の干支がひとつになっているのが実にたまらなくいい。ずっとぐるぐる回っていた。ビックリマンも驚くキャラクター達だった。


あとは国分寺の観音菩薩立像の腕の太さとか安定感が見たら響いた。あの腕の太さは相当の握力がありそうだ。ビンタなんて喰らったら脳震盪を起すだろう。観音菩薩はそんなことはしないだろうが。そうそう、狛犬の阿の方の犬のまゆがハの字になっていて噴出してしまった。愛嬌のある顔なんだ。また、お面が展示されていたけどはこれが小さい。やっぱり当時の人は肉を食べないから顔が小さいのか。お面の顔がホリが深くて、中学生の時に英語を教えにきたベジタリアンの外国人を思い出してしまった。その人すごい顔が小さかったのよ。


人知を超えた存在だけど、信仰している人に超人ぷりを分かりやすく見せるために顔や腕を何本も足していったのかなと思いながら鑑賞していた。あと、高校生の一団がキャッキャと来襲してきて、ついつい女子高生に目が行ってしまった。仏像を前にしても煩悩を払うことは出来なかった。


兎も角、これで入場料一般800円、音声ガイド500円をつけても安かった。


# by bonyparts | 2006-10-12 04:58 | 日記

いやはや、KIRIN「選ぼうニッポンのうまい!2006」の〆切りが迫っていた。


この夏、コンビニに置いてある応募ハガキを手に取ってしまい、どうせ飲むならとキリンのビールを飲むことにした。すぐに応募ハガキ分4口24缶を飲んだ。そこからが大変だった。どの県の賞品を選ぼうか決められなかった。


知らない人に簡単に説明すると47都道府県のうまい名産の中からひとつ選ばなければならない。これは迷う。牛か豚、海産物それともその県独特の名産を選ぶべきか悩む。そのうち考えるのが面倒になって、ほったらかしていた。先ほど〆切りを見たら9/28(金)消印有効とある。そこで勢いで決めて投函してきた。


まず、東京のカレーや宮城の笹かまぼこ、広島のお好み焼きなどの独特の名産はそそられないので外した。海産物は人気だろうし、当選した暁にはやっぱり賞品でビールを飲みたいじゃない。するとイクラ(北海道)でビールとか生臭そうなのでパスした。同様に賞品の中にお米が入っているのもやめた。これで肉にしぼられた。


牛か豚か鳥か。ビールに合いそうなのは臭みがなくてこってりしているものとした。ということで豚を選んでみた。北海道から沖縄まで見るとやはり鹿児島の黒豚に目が止まる。だが、競争率が高そうだ。きっと豚1番人気だ。やはり当選はしたい。ここであえて再び北海道の方に目を戻す。青森の奥入瀬ガーリックポーク詰合せ。豚派も見落としがちなポーク表記、CMでもあんまり素通り気味な紹介のされかた。何がガーリックなのかわからない得体の知れなさ。これだ!応募ハガキに青森と書いてポストに入れた。


だが、今あらためて賞品一覧を見直すとこれで良かったのかと思ってしまう。今は徳島の阿波尾鶏丸焼きに心が奪われている。ももをガブリとやりたい。あぁ、僕も全部食べられたらなぁ。


# by bonyparts | 2006-09-28 07:25 | 日記

まずは『人志松本のすべらない話7』(フジテレビ・9/26火曜日24:35~25:35)ですな。今回は大幅にメンバーを入れ替えてきた。やっぱり、この番組は攻める。現状に満足しない。サブ司会の千原ジュニアとすべらない話の申し子宮川大輔だけ残して、5人も入れかえてきた。前回の第6弾が実験作の意味合いが強いとはいえ総集編であったり、DVD化されて区切りとなったか。サイコロ目に初参戦の芸人の名前が初めて出た時にある緊張した感じ。あれが連続するのか。本当にお笑いの総合格闘技の意味合いが強くなった。上手く組めるか注目だ。しかも、チャド・マレーンジパング上陸作戦)か。今までと違う空気が流れそうだ。楽しみ。


次は『とんねるずのみなさんのおかげでしたスペシャル』(フジテレビ・9/28木曜日21:00~23:18)か。最近、食わず嫌い王決定戦にハマる時が多くなった。年上の人がまったりご飯食べながら話すのが面白くなった。木梨の横に座るゲストが男性でとんねるずと同じ年齢以上だとハマリやすい。この間の高橋克実とか良かったもん。今回は最弱王決定戦ということで大竹しのぶ対泉谷しげるで楽しみ。最弱なら勝俣州和も入れて欲しいけど、スペシャル向きではないか。特番なので細かすぎて伝わらないものまね選手権もあり、新たなネタ新たなスターが出てくるか。注目だ。


あとは短く、沖縄か『リンカーン視聴率獲得大作戦“俺達は数字がとりたいんじゃ”SP』(TBS・9/26火曜日21:00~22:54)。見るか微妙だけど『熱闘!俳句甲子園』(NHK総合・9/24日曜日25:50~26:45)。


あと、月曜日から筑紫哲也だけが残った『ニュース23』と金曜日に最終回になる『きょうの出来事』は見ようかな。でもなぁ、ニュース番組に興味がなくなったので見ないかも。


# by bonyparts | 2006-09-21 06:40 | テレビ